204日目 児童労働127万人と言われるガーナで児童労働について考えてみた(2021/08/21)
最近、小学生が夏休みに入ったので学校が静かだ。
一方で、街中ではピュアウォーターや野菜を頭上販売している子供達を見かけるようになった。
制服を着ていない生徒に急に街中で声をかけられるとびっくりしてしまう。
【母親の手伝いをしていた生徒にマーケットであったらその時食べてた「シュガーケン」を分けてくれた。歯で皮を剥くのが上手くできなくて、見かねた生徒がナイフを買って来てくれた。笑】
Googleで検索してみると、ガーナの人口は3042万人 (2019年)で「ガーナの児童約 636 万人のうち、約 127 万人(20%)が商業的農業 を含む最悪の形態の児童労働に従事すると言われている。」らしい。
「最悪の携帯の児童労働」ってなんだろう?と思って調べてみた。
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児童労働の中でも最も搾取的な労働を「最悪の形態」と定め、義務教育を終えていたとしても、無条件ですぐに子どもをその労働から引き離し保護しなければならないとしています。「最悪の形態」とは、以下のとおり主に4つに分類されています。
・強制労働、債務労働、農奴、紛争での子ども兵士(強制的な徴兵)、人身売買
・買春、ポルノに子どもを使うこと
・麻薬の売買などの犯罪行為に子どもを使うこと
・その他、子どもの健康・安全・道徳を害し、心身の健全な成長を妨げる危険で有害な労働(虐待にさらされる労働、炭坑内、水中、危険な高所や閉所での労働、危険な機械を使用する労働、化学物質や高温、騒音にさらされる労働、長時間労働、夜間労働、不当に拘束される労働など。多くは国の法律で別途定められています)
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そしていくつかのガーナの児童労働にまつわる記事を読んでみた。
実際ガーナで生活してみて、子供たちが働く様子は目にする。
野菜や飲み物、アイスや雑貨等を頭上運搬をしての販売、ココナッツの販売、店番、道路の修繕などをしているのを見かける。
私の住む街では、ずっと働いているのではなく、放課後や休みの日に親の仕事の手伝いとして行っていることがほとんどのような気がする。
ただ、ココナッツを大きな鉈で割ったり、交通量の多い道路の真ん中で修繕したりしているのは、上記に書かれているような「最悪の形態」の労働に含まれるのかなと思う。
学校の欠席率は日本と比較すると高いように感じるが、知らない間に引越しをしている場合があるようで、実際のところはよくわからない。
私が関わる大人たちは、教員が多いこともあって教育熱心だなと思う。
記事と同じように
「児童労働は本当にそんなに悪いことなのか?」
ということを考えてみた。
子供達にとって、大人の言うことは絶対だ。
それを利用して大人が子供を搾取することは絶対許されないことだと思う。
ただ、記事内で
「もちろん、カカオの実の収穫のような反復作業をすることには否定的な面があるかもしれない。しかし、西アフリカの農村に住む貧しい子供の多くの状況を考えると、そういった仕事は経済的に必要なだけでなく、生きていく上で必要不可欠なスキルだ。その子供たちはおそらく、結局カカオ農業に従事することになるのだから」
と述べられているように、働くことで学べる生きるためのスキルもあると思う。
日本での教育は現実世界と乖離しすぎている面があるんじゃないか、とガーナの子供達を見ていて思う。
一方で、「子供が子供として過ごせる時間」や「勉強する時間」が「労働」で削られるというのも事実。
そういえば昔、子供の頃にたった数十分だけ、店番を任されたことがあった。
その時は、自分が大人になったような気がして、任せてもらったことにすごくドキドキしながらも嬉しかった記憶がある。
結局は子供が納得感を持ってやっているのか、子供でも安全なものなのか、とかが重要になってくるのかな。