118日目 活動報告⑤ 月経衛生の日(2021/5/28)
CPに唐突に告げられた。
「金曜日はMenstrual Hygiene Day(国際月経衛生の日)だから通ってる学校で授業したらいいわ!」
おおお、急に降ってきた活動チャンス。
ただ、私がメインで授業するのではなく、学校のSHEP担当の先生がメインとなる授業ができるといいなという漠然としたイメージ。
ただ、いろいろあって相談できたのが、木曜日(前日)の昼過ぎ…。
前日
前日に急に言っても難しいのでは…と思いつつ、SHEP担当の先生と相談。
「そんな日があるのね!授業したらいいわ!!」
と反応はよくも、
「時間がないからね。15分だけよ。」
とのこと。
私の教えたい内容と、先生が教えたい内容と、現地での習慣をサクッとすり合わせ。
先生としては、月経の仕組みや周期は理科の授業で授業があるため、「どのように対処するか」という部分をメインに行って欲しいとのこと。
<計画>
学校A 中学1-3年生女子 8時~ 15分
学校B 小学4-6年生女子 8時30分~ 20分
<主な授業内容>
・月経とは
・初経年齢
・主な症状
・症状に対する対処法
・生理用品(使い捨てナプキン、布ナプキン、タンポン)の使用用途、使用後の処理方法についての紹介、実演
<現地の習慣>
・学校のゴミ箱に捨てるとスピリチュアル系の人が持って行って魔術に使うことがある。
経血を他の人に見られると魔女にさらわれるという言い伝えがある。
→使用後のナプキンは持ち帰り、埋めるか燃やすこと。絶対に人に見られないようにすること。
・タンポンは一般的には使わない。アスリートが使うもの。
・月経の仕組み等は理科で男女共通で学習するが、月経の授業は女の子だけにする。
先生に積極的に授業を一緒にやってもらいたかったので、
「準備は頑張るけど、ガーナでちゃんと授業するのも初めてだし、不安だし、絶対助けてね!」
と念押ししておく。
当日
予想通り、時間通りに授業は始まらなかったけれど、結果としては
学校A 中学1-3年生女子 40分
学校B 小学4年生女子 40分
学校B 小学5年生女子 40分
学校B 小学6年生女子 40分
学校B 中学1-3年生女子 40分
の計5回授業、合計250人程度(目測)に実施できた。
学校Bの中学生はNGOが授業に来る予定だったけれどドタキャン?で来なくて
校長先生が授業を気に入ってくれたのもあって、
「ちょっと中学校でもやって!」
と急遽追加となった。
「15分だけね」と念押ししてた先生も授業が始まるとノリノリで、結局全てのクラスが授業時間をオーバーして40分くらい授業。
最初は15分という時間設定だったので、計画ではかいつまんだ授業内容設定だったけれど、
先生のおかげで授業の流れもよく、生徒たちもたくさん質問してくれたので、なんだかんだ教えたかったことの多くを伝えることができた。
よかった点としては、
・ここ1ヶ月くらい通っていた学校だったということもあり、先生が手厚くサポート(というかメインとなって)授業してくれた。
・先生・生徒の視覚教材、実演に対する興味関心がとても高く、授業テンポが良かった。
・事前に現地の習慣を確認しておいたことで、ガーナでの習慣や大人が子供に教えたいと思っている内容と大きくずれのない授業内容を作ることができた。
・「鉄分が不足するので鉄分を補う食材を」という話が先生やCPが取り組んでるGIFT(SHEPでやってる女子生徒に葉酸・鉄分などが入ったサプリを飲ませるプロジェクト)と繋がる部分があり、先生の授業への熱量がアップした。
家庭内での月経の話はタブーっぽい感じらしい。
それもあってか、授業後も生徒たちがいろいろと質問しに来てくれた。
「世界〇〇Day」って役に立つのかなーと思っていたけれど、
「今日はMenstrual Hygiene Day(国際月経衛生の日)だから月経の話をしよう」
というのは、子供達に教える良いきっかけになるんだなと思った。