国際保健 ガーナ300日生活

国際保健 ガーナ 300日生活

学校保健 in Ghana🇬🇭

6日目 スマホをタクシーに忘れた外国人(2020/1/12)

 ガーナ生活6日目。

 

週末は休みなので少し外に出てみました。

なんと、ガーナの首都アクラ、発展している!!

 

 

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中国のMINISO(ユニクロ+ダイソー+無印良品を合わせたようなお店)もあって、首都にくればなんでも揃うなあ...!、という印象です。

 

 



綺麗な建物、ショッピングモールがある一方、ちゃんとローカルマーケットもあります。

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ローカルマーケットの賑わいはインドのバザールに似てるかも。

 

わくわくする場所認定、をあげたい。笑

 

 

食材コーナに野菜、魚、肉と並んで大きいカタツムリや大量の蟹がいたのは新鮮でした。2年間でトライできるといいけど....笑

 

 

 

 

綺麗な住宅、ホテル、モールがある一方、道を挟むとバラック小屋がたくさん並んでいたり、建設途中で建設中止になっている家に住んでいる人たちも...。

 

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首都は貧富の差がはっきりしますね。

 

 

 

 

 

さて、本題の「スマホをタクシーに忘れた外国人」

 

 

タクシーに乗った時に後部座席にSAMSUNGの携帯がありました。

 

 

 

 

 

運転手に尋ねると、

 

「あ、前の客のやつだ...どうしよう...。白人が乗ってたんだよね。たぶん、彼のやつだ。」

と言いつつ、とりあえず出発。

 

 

最初はまあ運転手に任せるか、と思っていたけど

「うーん、この人本当に返すのか?」

と邪心が湧いてしまう。

 

 

「ねーねー、ちょっとスマホ貸して?」

と運転手に言うと案外素直に渡してくれた。

 

 

 

そのタイミングで丁度、落とし主から電話がかかってきた。

たぶん白人の男性。

 

 

 

 

 

グッドタイミング!

 

流暢な英語にたじたじしつつもこれからモールに行くことを伝え、そこで会って返すことになった。

 

 

 

運転手も承諾。よしよし。

 

 

 

 

そんなこんなしているうちにモールに到着。

会計を済ませて降りようとすると...

 

 

 

運転手も降りて来てしまった。

 

一緒に渡すと言うのだ。

 

 

じゃあ一緒に待とうと言うと、

「俺が渡すよ。俺の客だもん。」

と言ってくる。

 

 

 

もう面倒くさいなー、もうすぐスマホの持ち主も来るだろう、と運転手を無視してモールの中に。

 

 

これでおしまい、と思っていると

 

 

ついて来る。

 

ひたすらついて来る。笑

 

 

笑い事じゃなく、少し緊張感を持ちつつ

 

 

 

トイレに逃げたら勝ちか、と女子トイレに入るも

 

 

 

女子トイレの目の前で待っている.....。笑

 

 

 

 

私がトイレでどうしたもんかー、早く持ち主よ来てくれー

 

 

と思っている間に、一緒にいた友人が運転手の主張を聞いてくれた。

 

 

 

 

運転手の主張をまとめるとこうだ。

 

・俺はスマホの落とし主と「運転手ー客」の関係がある。

・お前らは無関係だし、ちゃんとスマホを返すか信用できない。

・だから、俺がスマホを返す。

・そして俺は早く自分の仕事に戻りたいから、一緒に待って渡すのではなくタクシーに戻りたい。

 

 

彼の主張は正しい。ものすごく正しい。

 

 

 

 

そして、この国でスマホの価値は高く、それを狙った犯罪も多い。

転売すれば相当な額になり、大金が手に入るのも事実。

 

 

 

結論を言うと、私はスマホを運転手に渡した。

 

 

友人が

 

「もし今スマホを渡さなかったら、報復とか犯罪に巻き込まれるかもしれない。」

 

と言ってくれたのが決め手だった。

 

 

確かに見ず知らずの人のスマホを守って、犯罪に巻き込まれるのは避けたい。

そもそも、タクシーに忘れた本人が悪いのだから。

 

 

それに運転手にとって私たちは外国人。

信用できないのは当然だろう。

 

 

そもそも、私が

「運転手がスマホをパクるかもしれない。」

と思ったのもただの私の先入観だ。

 

 

ガーナにきてまだ6日。

 

ガーナ人のことなんてまだ何も知らないのに、

 

「途上国のタクシー運転手=あまり信用できない人が多い」

(ぼったくりされることが多いため)

 

という自分の勝手な方程式に彼を当てはめてしまった。

 

 

もし彼が持ち主にスマホを本当に返そうと思っているのなら、とても失礼な話だろう。

 

 

 

運転手にスマホを渡したのは正しい判断だったのかわからないし、持ち主にスマホが返ったのかもわからない。

 

 

 

ただ、彼から交換した電話番号に

 

スマホ返したよ。」

 

とメッセージがきた。

 

 

 

「ありがとう、面倒なことを言ってごめんね。」

とメッセージを送りつつ

 

 

彼のメッセージに

「本当か?」

と疑ってしまう自分がいる。

 

 

きっと、「そんな感じ」がこれから二年つきまとうのかもしれない。

 

 

 

そんな風に思った出来事でした。