国際保健 ガーナ300日生活

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学校保健 in Ghana🇬🇭

322日目 古着の寄付は本当に良いことなのか(2021/12/18)

 

 

 

題名の通り、古着の寄付は本当に良いことなのだろうか。

 

 

www.bbc.com

 

news.yahoo.co.jp

 

 

 

最近、途上国送られる古着とSDGsを絡めた記事をよくみかける。

 

 

記事の通り、古着として途上国に届いた服が結局使われず、ゴミとなって処分されているという問題があるらしい。

 

 

 

 

ちょうど、友人が誘ってくれたので、アグボグブロシーという電子ゴミの山からアート作品を作っている人のギャラリーを見に行くことにした。

 

www.magogallery.online

 

 

f:id:ghana700:20211223191513j:plain

 

そこでも古着を絡めた作品が飾ってあった。

 

 

大量生産・大量消費の副産物。

 

古着に限らず、大量消費の生活を見直して物持ちよく過ごさなきゃなあ、と思う。

 

 

 

 

自分の消費行動はこれから見直すとして、現在のガーナ隊の問題として

2年前に緊急帰国した際にOBが残した大量の荷物をどう処分するか」

という問題があった。

 

 

60人が、すぐにガーナに戻ってこれると思って置き去りにした荷物なので、まだまだ着られる服や文房具、生活用品など、捨てるには勿体ないものがたくさん。

 

それを全て処分するのもなあと思い、どこか貰ってくれるところがないか、SNSで探すことにした。

 

 

寄付の弊害&懸念としては、寄付によって本来買われる商品だったものが売れなくなり、小規模経営の小売業者が困る

 

みたいなことがあると思って

 

寄付の対象が極貧困層の場合、もともと買えないはずなので渡しても大丈夫ではないか、みたいな整理の仕方で対象者を決めることにした。

 

 

支援が必要なところにダイレクトに支援している人、ということでアクラのニジェール難民を支援している方とコンタクトを取った。

 

 

 

普段、首都に上がる度に出会う物乞いの子供達に私は何もあげない。

 

 

 

「物乞いビジネスにつながらないか?」

 

「支援に慣れるのは良くないのではないか?」

 

「なんで頭上販売をせずに物乞いなんだろう?」

 

「どんな背景の人たちかわからないのに

無闇矢鱈とお金を渡すのは良くないんじゃないか」

 

みたいな考えが頭の中をめぐる。

 

 

たまに、子供がお腹すいたからお金が欲しいという仕草で長らく窓を叩くのに根負けして、お金を渡してしまうこともあるけれど、基本的には何もあげない。

 

 

私は聖人君子でも極悪非道な人間でもないので、その姿に一般的な人くらいは心が痛む。

 

 

だから、今回はせめてもの罪滅ぼしで、OBの荷物や自分たちが帰国に際していらなくなる衣服や生活の役に立ちそうなものをきちんと分類分けして、衣服は洗濯して持っていき、貰ってもらうことにした。

 

 

f:id:ghana700:20211223191332j:plain【いんなさんのおかげで、ダイレクトにお渡しすることができた】

 

 

残りの文房具や食器、遊び道具などは1月に開設予定のシェルターで使っていただくことになった。

 

 

 

 

「古着の寄付」が一丸に悪いのではなくて、きちんと渡す人と貰う人がwin-winになることが大切な気がした。