303日目 コロナへの危機意識(2021/11/29)
いろんな人に「ガーナのコロナ大丈夫?」と聞かれる。
Googleの統計を見ると、日本より感染者数はとても少ない。
日本でよく言う三密の考え方からすると、ガーナでコロナが広がらないわけがない。
そもそも窓がなかったり、屋外なので密閉は回避できている。
密集、密接は不可避。
ただ、統計上の感染者は少ない。
それはなぜだろうか?
【幼稚園の送迎バスはこれくらいのミチミチ感】
よくガーナ人が言う
「オニャンコポンが守ってくれてるから」
「太陽の光が強いから」
「ガーナにコロナはないよ」
みたいな話は一旦おいておく。
最近知り合いの1人が
「ガーナではみんなマスクつけてないのに、なんでコロナが広がらないんだ。日本やヨーロッパは大変なんだろ?でもガーナでは感染者が少ない。おかしい。」
とすごくまともなことを言っていたので、ちょっと考えて話してみた。
(そう言いつつ、私は彼がマスクをつけているのは見たことがない)
「コロナには感染しても無症状な人がいて、その人から他の人にうつるのを止める為に検査をするから、無症状であっても検出されて、その分感染者の数は多くなる。けど、ガーナではそれをしていないし、みんなが簡単に検査受けられるわけじゃないからその数が計上されない。それにみんな体調が悪くなっても病院行かないでしょ。だから、実際は感染しててもわからないから、感染者数は少なくなるし、実際はどれくらい感染してるかわからないよ。」
みたいなこと伝えたけれど、全然納得感が得られなかった。
(たぶん、内容云々以前に私と彼の英語力の問題な気がしなくもない。笑)
そもそもガーナの死亡原因の30.5%は感染症で、「感染症にかかる」ことが身近なガーナ人は感染症に対して日本人より敏感だ。
新しい感染症への危機意識も高く、日本がゆるゆるした雰囲気だった2020年の3月も、アルコール消毒やマスクだっていち早く取り組み始めていた。
ただ、日本人よりもガーナ人の方が「感染症」が身近な分、みんなの新しくてやばい感染症へのイメージは「致死率の高くてやばいやつ」な気がする。
例えば、少し前に西アフリカで流行ったエボラ出血熱は致死率が20-90%に達するほどの感染症。
だから、致死率数パーセントのコロナへの危機意識が少ないのかな、なんて考える。
加えて、(良いのか悪いのかは分からないが)コロナ特有の症状が外見上わかりづらいから、たとえ人が死のうとも、検査をしなければコロナで死んだのかそれ以外なのか分からない。
だから、「コロナでどんどん人が死んでる!やばいよ!!」なんて状況にはならない。
とはいえ、公的機関はコロナ対策を推し進めていて、そのために設置されたベロニカバケツ(簡易手洗い器)は比較的使用されているし、ワクチン接種なんかも進んできている。
オミクロン株なんて新しい変異株が出てきて、次から次へと変異するウィルスも賢いなあ、なんて思ってしまう。
このままいくと、対策が緩くワクチン接種もまだまだ進んでいないアフリカでいろんな種類の変異株が登場するんだろうか。