147日目 学校内の商売事情(2021/06/25)
「学校に不要なお金を持って行ってはいけない」
と小学生の時は言われていた気がする。
中高生になったら学校に購買や自販機があったかなー、という曖昧な記憶。
とりあえず、「学校はお金を持っていく場所じゃない」というイメージがある。
ガーナの学校内は盛んにお金が飛び交っている。
コロナの感染対策でマスクを1日つけて授業するのは難しいから、小学校は12時までになった、はずだった。
けれど基本、子供達の親は共働きなので「そんな早く子供達に帰ってきてもらっても困るわよ!」いうご要望が親達からあったとのことで、1人50ぺセワ(10円)を先生に払って今まで通り14時半まで授業を続行している。
ということで、コロナの時短要請によって公立学校が無償教育でなく、有償教育になっている。
(私の地区の学校の一部話で、全ての学校ではない)
そのため、学校の1日は先生が生徒から50ぺセワずつ回収することからスタートする。
学校内にいる「購買のマダム」「先生」「生徒」に分けて書きたいと思う。
購買のマダム
日本の学校にもいた「購買のおばちゃん」。
オーソドックスな売店。
学校の周りを取り囲むように購買ブースが10店舗くらいあり、なんでも買える。
購入可能な物のとしては
・ご飯類(ケンケ、パン、フライドライス、ワチェ等)
・季節の果物
・飲み物(水、各種ジュース、ソボロ等)
・お菓子類(アイス、ボロ、ドーナツ、ビスケット等)
・文房具類(ノート、鉛筆、消しゴム、ボールペン、定規等)
・マスク
先生
購買があればそこで買えばいいじゃないかと思うものの、先生の給料が少ないようで、先生達もそれぞれの教室で色々と販売している。(個人差あり)
授業時間に生徒が売り子となって教室内で他の生徒達に売り捌くこともある。
【先生が家で作ってきたケーキとアイス】
ツケで買うこともできるようで、朝の授業料50ぺセワの回収と一緒にツケの回収をする。
購入可能な物のとしては
・お菓子類(アイス、パウンドケーキ等)
・文房具類(ノート、鉛筆、消しゴム、ボールペン、定規等)
・マスク
朝の授業のスタートの時にマスクをつけていないと先生に怒られるので、マスクを持ってきていない子は買うことになる。
買ったそばから顎マスクで過ごすので、感染予防のためのマスクというよりは、まるで授業を受けるためのチケットのようになっている。
先生によっては授業時間とお金を集めてる時間が同じくらいな人もいるので、何が本業なのかわからなくなってしまう。
先生曰く、
「給料が安すぎて、それだけじゃ生活していけないわよ。」
とのこと。
生徒
商魂たくましい生徒もたまに見かける。
自作したお菓子を販売したり、マスクをバラ売りしたり。
【生徒が自作したトフィ。1個20ペセワ(4円)】
大体のものが20ぺセワ(4円)〜1セディ(20円)で買える。
みんな商売気が強いなー、なんて思って先生にもらったロックバンズ(パウンドケーキ)をかじる、今日この頃でした。