188日目 活動報告【12】 保健指導「熱中症」(2021/08/05)
今回は保健だよりをきっかけに、保健指導として「熱中症」をテーマに授業をすることになった。
事前準備
<計画>
学校B 小学4年生 時間不明~ 40分
学校B 小学5年生 時間不明~ 40分
学校B 小学6年生 時間不明~ 40分
<主な授業内容>
・熱中症とは?
・熱中症の症状と対応
・ORSを作ってみよう
・熱中症の予防について
<現状>
・学校Bでは教員の指導もあり、多くの生徒がマスクを着用できている。マスク着用に伴う熱中症のリスクがあると考える。
・ヘルスレコードより、昼頃に頭痛や倦怠感で帰宅する生徒がいる。高温多湿の気候であり、熱中症の可能性もあると予想する。
・ほとんどの先生や生徒が「熱中症」という概念自体を知らない。
前日準備
視覚教材の作成に加えて、薬局でORSパウダーを購入。(1袋1セディで購入できる)
当日
7/28 学校B 小学5年生 70人 12時~ 40分
7/29 学校B 小学4年生 50人 13時~ 40分
8/5 学校B 小学6年生 70人 11時~ 40分
に実施。
先生のサポートが良いこともあって、説明もテンポよく進んでよかった。
ORSの実演では3パターン作成。
1)砂糖+塩+水
2)砂糖+塩+水+レモン果汁
3)ORSパウダーと水
生徒に前に出てきてもらって、実際に作って試飲をしてもらった。
やっぱり、砂糖、塩、水だけだとまずいみたい。笑
私の住む地域ではオレンジやレモンが安価で手に入るので、その果汁を追加するのを提案。
加えて、ココナッツウォータも手軽に安価で買えるので、それも脱水に良いと伝えた。(子供達は大喜び)
授業終わりは余ったORSをみんなで試飲。
翌日、
「先生、昨日家に帰ったら作ってみたよ!」
と生徒が持ってきてくれて、試しに飲んでみるとオレンジ味がほんのりする美味しいORSだった。
こうやって教えたことを実践してくれると、めちゃくちゃ嬉しい気持ちになる。
最近気づいたこととして、よく国際保健で学ぶ話題性の高いトピック(マラリア、HIV/AIDS、若い女性の貧血、FGM、TBA、COVID-19….etc)なんかは、いろんな援助団体やガーナの保健省が取り組んでいることもあり、ガーナ人の認知度も高くなっている。
一方で、日本の保健指導でよく取り上げられるような非感染性疾患に関連した食事バランスやメディアリテラシー教育などに対してはガーナ人の認知度もまだまだ低い。
いろんなプロジェクトが動いている中で、私がボランティアという立場でガーナにいる価値が見出せない気持ちになることもあるけど、そうゆうトピックを保健指導として扱うことで、先生や生徒に新しい気づきを提供できたらなあ、と思う。