国際保健 ガーナ300日生活

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学校保健 in Ghana🇬🇭

158日目 番外編活動⑤ 任地外ワークショップ ー呼吸器の授業ー(2021/07/06)

 

 

 

私の住む地域から北東の方に車で6時間くらいかかる他の隊員の任地の街(アコソンボ)で開催されたワークショップで授業をさせてもらった。

 

 

 

事前準備

ワークショップの計画、いろんな面倒な手続きや参加者集めなどは主催の隊員がやってくださり、全てお膳立てしてもらった上で自分のパートの授業を実施。

 

 

 

<授業計画>

ワークショップ期間 2日間

 

1日目

理科教員向け  約10-20名 50

中学生3年生   約20-30名 60×2

 

 

2日目

理科教員向け  約10-20名 50

ICT教員向け   10-20名 50

中学生3年生   約20-30名 60

 

 

<主な授業内容>

・身体の中の臓器の位置を実際に見てみよう・呼吸の役割

・呼吸器を身近な事柄と関連づけて考える(窒息、しゃっくり、煙草、COVID-19

・呼吸器の仕組み(ペットボトル、風船、ストローを使った肺のモデルの作成)

・練習問題

 

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【準備が終わらず、前日まで教材作成...】

 

 

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ラミネートがクッキングシートとアイロンを使ってできることを学びました】

 

 

<指導案の作成>

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こんな細かい指導案を書かなきゃいけないなんて学校の先生は大変だーー。

 

 

「保健指導」だといろいろアイディアが出るのに、「呼吸器の単元を教える」となるとアイディアもやる気も全然でない。笑

 

 

 

ということで、主催隊員の方にアイディアをもらい、日本の理科の教科書に助けてもらった。

 

 

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開催校は地元の電力会社の投資で作られた学校で、とても綺麗な校舎の学校。

 

 

 

当日

 

教員向けに授業を実施した後、教員向けに紹介した教材を使って実際に生徒向けに授業をしている様子を教員達に見てもらった。

 

 

単発で行う保健指導とは異なり、

・理科の授業として先生が生徒にどのように呼吸器の単元を教えるか?

・どんな教材を使えばわかりやすくなるか?

というのを教員に教えるのが今回の授業の目的。

 

 

そのため、ある程度学校のシラバスに沿ったものでないと意味がないし、指導案を作成して授業を実施。

 

そして、授業内容もガーナの一般的な授業スタイル通り、最後に練習問題を入れることにした。

 

 

私は教育のプロではないし、何十年も教員をやっている先生達に「教え方を提案する」のはおこがましいと思う部分が多分にある。

 

 

ただ、実際に授業を見学して見ると、教科書を板書するだけの授業などが多く、生徒視点で見ると「つまらない授業」も少なくない。

 

 

 

なので、今回は

 

「私は看護師だ。あなた達みたいに教育のプロじゃない。だから、教え方を教えるのではなく、教えるための教材や工夫を伝えるので、そこから良いアイディアを見つけてもらえると嬉しい。」

 

と伝えて、授業をすることにした。

 

 

 

ということで、盛りだくさんの教材を使用した授業。

 

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【体の臓器の位置を示したTシャツ】

 

 

 

そして、せっかくの機会なので、授業にちゃっかり自分の活動目的である保健指導も入れることにした。

 

 

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【ハイムリック法の実演やマスクによるCOVID-19予防について、など】

 

 

せっかく遠くから来て研修に参加してくれている教員もいるため、「実際に学校で使える教材を提供したいな」と思い、授業時間内で肺のモデル作成もしてもらった。

 

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【風船・ストロー・ペットボトルを使用した横隔膜と肺の仕組みを学ぶ肺のモデル】

 

 

 

 

60分の授業をする、先生に教える、というのは不安が大きかったけれど、先生達の反応がよくてよかった。

 

 

事前準備に時間をかけて、指導案も主催隊員の方に事前に何度も確認してもらった分、授業は比較的スムーズに進行。

 

質問もたくさんしてくれて、楽しく授業ができた。

 

 

 

それに、今回は自分の授業をするだけでなく、他の人たちの授業の様子を見たりワークショップのやり方を学んだり、と自分にとっての学びも大きかった。

 

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スマホを持っている先生は授業の様子を録画したり写真を撮ってくれていた】

 

 

 

ワークショップを経験できたのもよかったけれど、それだけでなく、任地外の様子も見ることができてとても良い時間を過ごしました。