国際保健 ガーナ300日生活

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学校保健 in Ghana🇬🇭

268日目 活動報告【19】保健担当教員研修 開催!(2021/10/25)

 

 

 

活動内で一番実施したかった保健担当教員向けの研修を遂に!!実施することができた。

 

 

 

 

事前準備

<背景>

学校巡回をする中で、学校にいる保健担当教員は教員によって知識、やる気に差があると感じる。また、それを教員自身も困っている様子であった。

 

CPも研修の必要性を感じているようで、実施したいと希望あり。

 

加えて、保健所の会議に参加したところ、保健所の学校保健担当の看護師も保健担当教諭へ指導する場を求めていると感じた。

 

 

 

<目的>

①保健担当教員の役割・知識の向上を目指し、学校保健の質の向上を図る。

 

②保健担当教員同士の交流を促し、各学校が抱える問題を共有・解決策を考える場にする。

 

③医療職(保健所スタッフ)からリプロダクティブヘルス、CIVID-19予防の指導をすることで、教員のモチベーションを上げる。

 

④保健所スタッフと保健担当教員が直接繋がれる場を設ける。

 

 

<内容>

・保健担当教員の役割について講義

・グループワーク:各学校が抱える問題と解決策について

・保健所スタッフよりCOVID-19の最新情報の講義

・保健所スタッフよりリプロダクティブヘルスについての講義

・アンケート

 

 

 <計画>

3箇所で保健担当教員向け研修(1日)を実施。

 

 

8:30 受付

―開会のお祈り-

第一講義

グループワーク

プレゼンテーション

休憩(昼ごはん)

第二講義

閉会

 

講義終了後にアンケートと交換で、保健担当教員の役割と売店での販売の◯×シートを配布。

 

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一応プログラム順序は立てたものの、CPからのアドバイスで時間はきっちり決めないことにした。

 

それに、ガーナ人toガーナ人の研修にしたかったので、私の講義時間は設けなかった。

 

 

 

当日

 

A地区 10:30~15:30  
B地区 9:50~15:00
C地区 10:00~15:00 

 

 

計85人の教員に研修を実施できた。

 

 

開始予定時刻に到着できた参加者はたった数人。

 

 

毎日変わるプログラム順序と講義時間、時計があるようで無いようなスタイルにガーナっぽさを感じながら、キリキリと時間を気にしてもしょうがないので、時間の管理やプログラムの進行はCPにお願いすることにした。

 

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研修自体は期待していた以上の、本当に良い研修となった。

 

講義中にスマホで写真や動画を撮ったり、メモを一生懸命取りながら聞いてくれた先生たちも多くいた。

 

 

グループワーク&プレゼンテーションも盛り上がり、「保健所スタッフと保健担当教員のつながりを作りたい」と私が意図していたことを保健所スタッフも同じように思っていてくれたようで、積極的に先生たちの相談に乗り、今後も必要があれば学校に出向くと約束してくれた。

 

 

そして、ふと思いついて学校の授業用に作成した応急手当てのポスターを壁に貼り、興味があれば写真を撮ってねとアナウンスをしておくと、意外にもたくさんの先生が写真を撮りにきてくれて嬉しかった。

 

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ただ1つ残念だったのは、参加人数が約6割程度であったこと。

 

これには理由があって

・初日が月曜日開催だったこと

(土日のうちに研修があることを忘れられてしまう)

・他の研修2つと日程が被っていたこと

・私立の学校も全部含めて招待していたこと

 

 

もともと私立校は少し公立校と仕様が違うようで、CPとしては私立の参加率の低さは予想通りだった様子。

 

3つとも回避できたんじゃないか….と愚痴を書くのはやめておこう。

 

 

 

開催前からわかっていたこと。

 

それは、今回のような気合いを入れた大きい研修をすれば、絶対どこかの場面でガーナ人にイライラしてしまう場面がでてしまうこと。

 

 

たぶん、活動を頑張らずにほんわかガーナLifeを楽しめば、

「ああ、楽しかった。」

だけで終われるはずと分かりながら、それだけではやっぱり嫌で、ガーナで過ごせる時間は予定の半分になってしまったけれど、CPがやりたいと話していたことの1つくらいは実現したくて、ある程度インパクトが出たなと思えるものを1つくらいは実施したくて、今回の研修を実施した。

 

 

 

想定していた通り、「なんでやねん!!」と言いたくなるようなことはたくさんあったけれど、その多くに対してCPが私の代わりに怒ってくれたので細かいことは忘れることにした。

 

 

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研修の翌日、街の中心部から管轄地区内で一番遠い村に学校巡回に行った。

 

車で片道2時間半。

延々と続くカカオ畑を抜け、学校にたどり着く。

 

 

街の一番遠い村の保健担当教員の先生は、研修中にものすごく積極的に参加してくれていた先生達のうちの1人だった。

 

 

極力みんなが来やすい場所で研修を開催したけれど、彼女の村から研修会場までは約1時間半かかる。

交通費は学校負担。

果ての村すぎてタクシーも少ない。

子供を預ける先がなかったのか、赤ちゃんを背負っての参加だった。

 

 

「研修で教えてもらった売店の登録証の有無をマダムに確認して、今日は2人は持っていなかったから帰ってもらったわ。」

等々、研修で伝えたことを早速実践してくれた話をしてくれた。

 

 

 

うまく言葉には表現できないけれど、研修を開催してよかったなと心の底から思った感覚があってよかった。

 

アンケート集計とまとめを頑張ろうー。