日本帰国16日目 日本、大丈夫?(2020/4/6)
先日、帰国後待機施設から出所。
ガーナ健忘録のつもりがコロナ健忘録になりつつある気がする。
とりあえず暇なので続けようと思う。笑
帰国後14日間、無事症状なく経過。
施設スタッフの人にはとても心温まるおもてなししてもらい、本当に感謝感謝感謝でした。
二本松訓練所含めると今年度の4分の1をJICA施設で過ごしたわけで、長期入院で施設症になる患者さんの気持ちが少しわかるような気がする。
さて、晴れて日本の地に足を踏み入れたんだけれど、なんだか思っていた空気感と違う…。
一言で言うと、空気がほんわかしている。
あれ???
コロナ???
日本にはコロナ来てないの???
ガーナより感染者数が多い日本。
大きなバックパックとリュックを背負っている私は旅行者感満載だから、
帰路で人に避けられるかなあ….
暴言吐かれたら悲しいなあ….
と思っていた心配が消えていく。
奥ゆかしい日本人達は私に「コロナ!」と呼びかけはしないし、列に並ぶ時も気にする様子なく近くに立つ。
そして次の心配が。
日本大丈夫?!?!
SNSや海外ニュース、医療関係者の友人からの連絡を見ていると医療崩壊寸前、感染拡大間近で、いくら普段から平和な日本でももう少しピリッとした空気感になっているのかと思いきや、予想を上回るほんわか具合…。
人通りも普段と比較すると少ないとはいえ、想像してたよりは沢山いるし、なんならマスクつけてない人もいる。
ガーナのようにスーパー入る前に手指消毒や手洗いを促されない。
建物に入る人数制限している様子もない。
もう東京にいたら、一回はコロナに罹患するの必須な気がしてならない。
感染予防行動の正しい・正しくないを抜きにして、個人レベルのコロナへの危機感(気持ち面)はガーナ人の方が日本人よりはるかに高そう。
ガーナに戻れたら日本の感染予防を踏まえて衛生指導….とか考えていたけど、もはやメンタル面ではガーナ人見習え…..。
(もちろんちゃんとしている人たちもいるけれど)
帰り道に通りすがりの人達が
「ねえねえ、知り合いでコロナ感染した人いるー?」
「いなーい、なんだか身近にいないと遠い出来事みたいだよね。」
と話す声が聞こえた。
そうやって感染は広まっていく。
ガーナには、というか多くの途上国には手洗いを頻繁にできる分の衛生的な水がない。
使い捨てマスクを買うのが難しい人も多い。
(というか、売っているのをなかなか見かけない。)
日銭を稼ぐ仕事の人は、月給制の会社員より早急に生活に必要なお金が足りなくなるだろう。
コロナに感染して重症化した時に高度な医療を受けることも難しい。
だからこそ、
「感染したらやばい」
というみんなの意識がめちゃくちゃ大きい。
もちろん2ヶ月ちょっと、良くしてもらったガーナ人達も心配だが、1週間後、2週間後の日本がとても心配。
私の心配のしすぎで、医療崩壊せずに持ちこたえて感染縮小していってくれるといいんだけど。
加えて、同業の医療者が最前線で患者さんの治療にあたる一方、私は何をやってるんだーという気持ちが膨らむ。
まあ、3ヶ月くらいでガーナに戻れるだろうという気持ちで帰国したが、日々状況は悪くなりつつある。
きっとガーナに戻るのは凄まじく先になるか、戻れないか。
もうガーナにいたことが随分前のような気分。
これからどうしようかなー。
本当に、私は何をやってるんだーーー。