149日目 「お前の信じる神はなんだ?」(2021/06/27)
「1セディちょうだい」と同じくらいの頻度で言われるセリフ「お前の信じる神はなんだ?」
一般的に私世代の日本人が外国人に聞かれて「うーーーん。」と、言葉に詰まる内容ランキングの上位入りすると思うフレーズ。
だって私は正月に神社で初詣をして、御朱印集めに寺・神社に観光で行くし、普段使ってるリュックには日本でもらったお守りがぶら下がってるし、クリスマスにはケーキを食べる。
「神は私に宗教心をお与えになりませんでした。」というダビンチ・コードのセリフは好きだけど、それを言うととてもややこしくなりそう。
ただ「特にないよ。」なんて言うと、私のアイデンティティがないみたいになってしまうので、「日本の伝統主教だ」と答えている。
多くの人は納得してくれるけれど、たまにグイグイ詳しい話を聞きたがる人がいる。
八百万の神の話だったりを説明してみたこともあったけれど、グイグイ話す人は「なぜ〇〇教を信じないんだ」と熱い議論に発展してしまうことがしばしばあった。
なので「あまり相手の宗教の話をガツガツ聞くのは日本では好まれないし、私も詳しく話したくないの。」と言って逃げることにした。
あながち間違いではないと思うけれど、なんだか密教みたいな言い回し。
ガーナ人の多くはキリスト教で70%程度、イスラム教が16%程度。
学校のカリキュラムには宗教についての授業があって、キリスト教の生徒もイスラム教の生徒も両方の宗教について学んでいる。
「俺たちはキリスト教で、彼らはイスラム教だ。This is Africa.」と教会帰りに立ち寄った店で言われた。
ニュアンスがよくわからなかったので聞いてみると、いろんな宗教を信じる人がいるけど仲良くやってるよ、みたいなことが言いたかったらしい。
実際、通ってる教会やモスクごとのコミュニティ意識はあるものの、宗教が違うことは問題にはならないようだ。
とはいえ、キリスト教が多いので職場では朝の集会前にキリスト教の礼拝がある。
「ガーナにいる間はあなたたちの宗教を学びたい。」と伝え、CPと同じ教会に毎週日曜日は通うことにしている。
教会ではドラムとキーボードの生演奏にエコーMAXの爆音カラオケに合わせて踊る。雰囲気が結構好き。
教会の説教(お話)が英語とファンティ語のミックスであまり理解できないので、日英対応の聖書を見ながら聞いている。
ちなみに、ガーナの言葉で神様のことを「オニャンコポン」と言う。
意味は
「オニャンコ」=親友
「ポン」=最上の
で、合わせて
「オニャンコポン」=神様
という意味らしい。
もっとちなみに、精霊のことを「スンスンコロンコロン」と言う。
どちらも日本人の耳にはとても可愛らしく聞こえるので、説教が精霊系の話の日はちょっとにやけてしまう。
自分の努力でカバーできる範疇でない予測不可能でイレギュラーなことが起きやすいからこそ、神様に頼りたいガーナLIFEである。